私が素質研究会國貞幸司事務所の所長です!


by fillheart

【本紹介】渡邉美樹の戦う組織の作り方

今日は私が大好きな経営者の一人、渡邉美樹さんが書いた
「戦う組織」の作り方 (PHPビジネス新書)を紹介します。
渡邉さんを知らない方でも、居酒屋「和民」と聞くとピンとくる方も少なくないと思います。
実は渡邉さんはワタミグループの元社長さんです。



私がこの本に興味を持ったのは、本の帯に書いてあった文章がきっかけでした。
“好業績の続く今、なぜ渡邉美樹は社長を退いたのか? 
 会長就任後初めての著書でその壮大な理由が明かされる。”

社長だったら、業績が良くて好調なときに辞めようとは普通考えません。
今まで私が見てきた社長が好調なまま辞めるとき、
今やっていることに飽きてきて、新しいことをやりたくなったから辞める社長がほとんどでした。
渡邉さんはメディアで知る限り、とても情熱的で壮大なビジョンを持った経営者と思っていたので、
そういった意味では会長に退いたというのはとても意外でした。
そこで早速、駅の売店で買って、新幹線で読んでみたんです。
内容がとても興味があったので、結局、新幹線の中で読破してしまいました。

読んだ後、ふと渡邉さんの素質が気になったので調べてみました。

渡邉美樹 100-555-125-1007-B-d-j

思わず、なるほどーと唸ってしまうぐらい、本の随所に彼の素質がうかがえる文章がありました。
例えば、彼が会長に退いた理由、それはワタミを100年続く企業にしたいからなんだそうです。
まさに3rdの125の長期的視点を感じますね。
彼の部下を育成する姿勢や考え方には、555がよく出ている部分がありました。
それは、“仕事の役割が違うだけで社長が偉いとか店長が偉いとか関係ない”というくだり。
“年功序列は企業の成長を妨げる”という渡邉さんの持論もまさに555。
実力があるものがどんどん重役に抜擢されなければ成長はないと言われてましたねー。
本の中でしきりに出てきたのが、仮説ー検証ー実行を繰り返すという部分。
彼は役員クラスの人材になって、ビジネスモデルを構築できる人材になるためには、
仮説力と想像力が若いうちから磨くことが重要と言われていました。
この仮説力と想像力は渡邉さんの素質コアである1007の特徴に他なりません。
素質コアはいわばその人の人生の核です。
成功し第一線で輝き続けている人はこの核となる部分がしっかりと構築されていて、
如何なく自分の素質を発揮し、人を引きつける何かを感じさせてくれます。
渡邉さんも素質をフルに活用し、日本の未来を明るくする経営者なのだと改めて感じました。
by fillheart | 2010-01-26 09:04 | 本レビュー