私が素質研究会國貞幸司事務所の所長です!


by fillheart

なぜ生年月日で素質が分かるのか?

講座の受講生から、「生年月日でなぜここまで当たるのか?」という質問をよく受けます。
それに対して、私は次のようにお答えをしています。
「100万枚以上のカルテから80%以上の精度をクリアしたデータだけを抽出して使っているから」



実データの統計に基づいてることでほとんどの方が納得されますが、
中には、なぜ生年月日で統計をとっているのか、という突っ込んだ質問をしてくる方もいます。
よくよく考えてみると、その方がおっしゃるのもその通りで、
いきなり生年月日で統計をとってみようというのも、
何か根拠がないと100万枚もカルテをとらないだろうと普通は考えますよね(笑)

私自身は素質論を経営で生かそうという発想で取り入れて、
ビジネスで使えるかどうかという部分に興味があったので、
実は素質論のロジックにあまり興味がありませんでした。
だから、あまりこういったことが気にならなかったのですが、
しかし、素質論を使えるようになるにしたがって、
そもそも生年月日でなぜこのような有意性が出るのか、私自身もどんどん興味が広がり、
今では様々な角度から、生年月日と素質の関係を考えています。

そんなことを日々考えていて、先日、ある面白い研究を発見しました。
それは東京医科歯科大学の角田忠信教授によるもので、
その研究によると、「脳が生年月日を認識して機能を変える」というのです。

教授によると、人の脳には、様々な音を右脳と左脳に振り分けて聴くためのスイッチのような機能があり、
例えば、22歳の人は22ヘルツの音で、右耳と左耳の働きが逆転し、
45歳の人は45ヘルツの音で逆転するというように、
満年齢による規則的な入れ替わりがあるのだそうです。
ちなみに、ヘルツとは音の一秒間の振動数で、
それが、その人の誕生日の前後で、正確に変化していくのだそうです。

また、教授はこうした現象が成立するためには、
1秒という時間を正確に検知するシステムが人の脳のなかに存在しなくてはならないと述べていて、
そこから太古の人々がもっていたであろう宇宙環境と同期する小宇宙ともいえる
脳のセンサーの存在を指摘しているんです。
そして、教授はこれを「宇宙環境に周期する小宇宙である脳の変動」として、
「脳の年輪系」と表現しています。

脳科学には私も大変関心があって、前々から様々な書籍や論文を読みあさってきましたが、
角田教授のこの研究は素質と生年月日とのつながりを証明する一つの可能性だと感じました。
興味のある方は角田教授の本もいくつか出ていますので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

私がこの記事を書くのに読んだ本は「日本人の脳—脳の働きと東西の文化」です。
by fillheart | 2011-04-20 11:26 | 素質論コラム